と2つの接続詞を見てきましたが、
名前を覚える以上に
違いを知っておいた方がいいのかなー
なんて思ったりします。
私自身が等位接続詞と従属接続詞の意味は大体知っていても、
違いがよくわかっていなくて、
文の形を見る際によく混乱してしまっていたからです(´▽`;)ゞ
(混乱してしまっていた、というよりも、
現在進行形で混乱しているので、
まとめてみた…というのが正しいですが(゜ー゜;Aアセアセ)
では、等位接続詞と従属接続詞の違いってなんなんでしょうね??
それをこれからお話していこうかと思います。
等位接続詞と従属接続詞の違い
等位接続詞と従属接続詞の役割
等位接続詞と従属接続詞の役割については、
以前の記事
にあるように
等位接続詞:語句や文を対等につなげる接続詞
従属接続詞:文(従属節=副詞節)が文(主節)を説明する接続詞
というものです。
『等位接続詞』
I like dogs and cats.
(私は犬とネコが好きです)
I am busy, but you are not busy.
(私は疲れています、でもあなたは疲れていません)
この2つの文を見てみると、
どちらも対等な文で結ばれているのがわかるかと思います。
では、そもそも対等な文って何なんでしょうね?
簡単に言ってしまえば、
・文を逆にしても意味が変わらない
・語句なら語句、文なら文で繋ぐ
ものだと思います。
I like cats and dogs.
(私はネコと犬が好きです)
You are not busy, but I am busy.
(あなたは疲れていません、でも私は疲れています)
語句も文も順番を変えても
意味がきちんと通りますね?
ですが、逆に従属接続詞は
そのようなことはできません。
『従属接続詞』
Because my brother is young, he can’t ride a bike.
(私の弟は幼いので自転車に乗れません)
While I was away, please take care of my dog.
(私がいない間、犬の世話をしてください)
これらは対等ではないために、
文を逆にしてしまうと、
Because he can’t ride a bike, my brother is young.
(自転車に乗れませんので私の弟は幼いです)
While please take care of my dog, I was away.
(犬の世話をお願いしている間、私はいない)
と、意味が全く異なってしまいます。
自転車が乗れないから弟が幼いとは言えないですし、
(成人してから乗れない人だっているので)
犬の世話をお願いしている間、私はいないとか、
よく意味が分からなくなってしまいます(´▽`;)ゞ
これは主節と従属節の関係が
入れ替わることはあり得ない、ということを
意味しているかと思います。
従属接続詞というのは
あくまでも主節に従って補足説明をしてあげるものですから。
対等ではなくて、
主節が重要、従属節はあくまで補ってあげるためだけのもの
ということになります。
ですが、ちょっと気になる文としては、
When I came home, my sister was watching TV.
(私が家に帰ってきた時、私の姉妹はテレビを見ていました)
というもの。
この文を逆にすると、
When my sister was watching TV, I came home.
(私の姉妹がテレビを見ていた時、私が家に帰ってきた)
となります。
これはこれで意味が通じることかな、
なんて思ってしまいます。
とはいえ、『時』というのは一瞬のことだと思います。
「私が家に帰ってきた」
というのはその時の一瞬ですよね。
ですが、
「私の姉妹がテレビを見ていた時」
というのは、ちょっと期間がありそうな気がします。
なので、この場合は、
While my sister was watching TV, I came home.
(私の姉妹がテレビを見ている間に、私が家に帰ってきた)
の方が適切なのかな?
と思いますね。
言い換えのところは違和感を感じるかどうかの話なので、
そこまで重要なことではないかと思います。
一番大事なことは、
従属接続詞がついている従属節はあくまで補足説明で、
重要な文は従属接続詞がついていない、主節である
という認識だと思います。
このように等位接続詞と従属接続詞の1つ目の違いは、
等位接続詞:対等な語句や文であるため、入れ替えても意味はあまり変わらない
従属接続詞:従属節はあくまで補足説明、重要なのは主節であるため、文を入れ替えたら意味が変わってしまう
というところです。
等位接続詞と従属接続詞が接続するもの
2つ目の違いとしては、
等位接続詞と従属接続詞では、
接続しているものがほんの少しことなる、
というところでしょうか。
違い、とまでは言いづらいですけどね(´▽`;)ゞ
等位接続詞は語句と語句、節と節、文と文などのように同じ単位のものを繋げる
となっていますが、
従属接続詞が繋げるのは文だけ
です。
従属接続詞は文だけ、で良いのですが、
等位接続詞に関してはandやorは語句と語句、節と節で繋げられるけど、
butやforは文だけじゃないのかなぁ?
と思ってしまいます。
それを考えると、
等位接続詞は主に文と文を繋げるが、
語句と語句、節と節など同じ単位を繋げられるものもある
と考えるのが適切なのかな、と。
文以外のものを繋げられるのは
and、or、norくらいなのかな?
それ以外で見た記憶はないですが、
出てきた場合はきちんと見ておきたいものですね(´▽`;)ゞ
接続詞を置く場所
接続詞を置く場所にも違いがあります。
等位接続詞:文と文を繋ぐ場合、接続詞は必ず文と文の間に持ってくる
従属接続詞:冒頭に持ってくることも、文と文の間に持ってくることもできる
等位接続詞は必ず文と文の間に持ってきます。
たまに前の文がピリオド『.』で終わっているのを見ますが、
その場合は等位接続詞を冒頭で使い、一文のみで構成されているはずですね。
文 等位接続詞 文
という形で、前の文から後の文へと続く
流れを示しています。
等位接続詞の前の文も後の文も、
どちらも単体で意味を持つものとなります。
ですが、従属接続詞の場合は、
従属節の部分が副詞節であるため、
単体の文になることはできません。
また、副詞節であるがために、
従属節を前に置いたり、後に置いたりできるわけですね。
Because my brother is young, he can’t ride a bike.
He can’t ride a bike because my brother is young.
(私の弟は幼いので自転車に乗れません)
はどちらも同じ意味です。
(人によって訳し方の語順は変わると思いますが)
because my brother is young
が副詞節なので、前にも後にも置くことができます。
また、従属節を前に持ってきた場合は、
従属節自体が副詞節のため、
文の終わりを意味するカンマ『,』を添えてあげます。
これから主節に入るよ!
というのを明確にするためですね。
ですが、従属節を後に持っていった場合は、
カンマ『,』は必要ありません。
接続詞がついているので、
接続詞の前で文が切れているのがわかるためですね。
学生時代はそういうことは一切気にしていなかったのですが…
今になってようやく理解しました(´▽`;)ゞ
と、ここまでで等位接続詞と従属接続詞の違いは終わりなのですが、
ちょっと気になる点が一つあるので、もう一つ書いていきたいと思います。
等位接続詞forについて
等位接続詞forは理由の意味なので、
従属接続詞becauseと一緒の意味じゃないの?
というお話について少ししていきたいと思います。
例文として、
『原因』
it rained.
《雨が降った》
『結果』
I stayed home
《私は家にいた》
を見ていきます。
従属接続詞becauseの場合は以下の2通り。
Because it rained, I stayed home.
I stayed home, because it rained.
ですが、等位接続詞forは
I stayed home, for it rained.
しか作れません。
等位接続詞というのは、
文と文を繋いでいる場合は、
冒頭には持ってこれませんから。
これがforが等位接続詞である一番の理由でしょうね。
意味も見てみると、
Because it rained, I stayed home.
I stayed home, because it rained.
《雨が降ったので私は家にいた》
《雨が降った》というのはあくまで補足説明で、
重要なことは《私は家にいた》ということです。
それに対して、
I stayed home, for it rained.
《私は家にいた。というのは雨が降ったから》
《私は家にいた》ということも、
《雨が降った》ということも情報としては対等に扱われます。
なので、forは従属接続詞ではなく、
等位接続詞、ということになります。
等位接続詞と従属接続詞…
混乱してしまう部分ですが、
違いはきっちりと覚えておきたいところですね(´▽`;)ゞ